帝国製帽(テイボー)跡
 現在遠鉄デパートが建っている所に帽子を作る大きな工場があった。わが国で製帽事業がはじまったのは明治25年(1892)である。東京下谷の初音合資会社はその3年後に製帽事業に取りかかり、翌年、事業拡張のため浜松に工場を移した。明治29年(1896)6月、資本金10万円、社名を「帝国製帽株式会社」として発足し、日本における代表的な帽子メーカーとして成長していった。
 事業は大いに栄えたが、戦後帽子をかぶることがすたれたため、帽子産業としては成り立たなくなったが、フェルトの技術を生かしてフェルトペンのペン先メーカーとして発展し、ヘルメットの分野でも業績を伸ばしている。
 同社は戦後、向宿町(現向宿一丁目)に移転し、社名も「テイボー株式会社」と改められた。

 
 
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